<中学生>
画像参照:https://www.pakutaso.com/20130547133post-2714.html
中学生といえば思春期の真っ只中。
心も体も急成長し、
自我や自意識が芽生え、
日に日に変わりゆく自分を持てあましたり・・・
大人になるうえで、自分を形づくる、
身体的にも精神的にもとても貴重な時間となる中学生時代。
今回は、そんな中学生(13歳、14歳、15歳)の発達障害について
体験談から書いていきます。
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中学生の発達障害の見分け方と特徴
画像参照:http://www.irasutoya.com/2015/05/blog-post_116.html
※画像はイメージです。本文と直接の関係はありません。
発達障害をもたない子供は小学校高学年から中学校に通う頃、
身体の変化(第二次性徴期)と同時に気持ちや心の変化も現れると言われています。
一方、発達障害の子供たちは?
というと、
全く現れない事はないです。
心の成長(精神年齢)は遅れているかもしれませんが、
身体は少しずつ大人に変わっていますので、
できることなら確認してあげてください。
また、身体に健常児と同じような変化が現れたということは
思春期が始まっている、という傾向なので、
関わり方は少し変わるけれどしっかり受け止めてあげましょう。
ここで大切な中学生の発達障害の見分け方や特徴は、
○反抗期や思春期が健常児の中学生と同じように訪れるのか?
○その反抗期や思春期に起きている心の状態が、年齢と比例しているのか?
○こちらの言っている要求や注意が、彼らに受け止められる能力を持っているのか?
になるのではないでしょうか?
中学生(13歳、14歳、15歳)となると
明らかに知的に遅れていて、介助しなければならない中重度の発達障害の子供よりも、
ぱっと見で分かりにくい中軽度の発達障害の場合の方が、
これからが困難なことが増えてくる年齢であることも少しだけ理解してほしいなと思います。
小学校に入学する時と同様、地域に進学するのか、支援学校に進学するのか?
思春期に差し掛かるこの年代こそが、
本当の発達障害の生活が始まると言って良いと思うからです。
中学生の発達障害の症状
画像参照:https://www.pakutaso.com/20110630170post-254.html
小学6年間を地域や支援学校で過ごし、
その子の性格や特徴・特技などは親御さんをはじめ先生や支援する大人がほぼ理解していることと思います。
私の息子の場合、
小学6年間は先生に付いてもらいながら恵まれた環境で地域の学校に通う事ができました。
最重度の障害レベルのため、
本来なら支援学校に進学するのが当たり前であった時代から
周りの理解や協力が私の心の支えでもありました。
もちろん色んな事や問題もたくさんありましたが、
今では、小学校は地域の学校に通わせてよかったと思っています。
が、息子が中学に進学する時は、
学習や活動も難しくなるので支援学校を選びました。
当初は、支援学校という環境の変化に対応できるのか?
と心配はしましたが、
しっかり成長は確認できたので、
この選択は合っていたと今ではそう思います。
中学生になるとどのような症状が出てくるのか?
まとめてみると
(中軽度の発達障害を持つ中学生の場合)
□第二次性徴が始まり、子供によっては違和感を生じる場合がある(身体の変化を嫌がる)
□身体は大人!心は○歳児のまま(幼稚である)
□友達や先生とのコミュニケーションが小学生の時より出来なくなる
□忘れ物や、物を無くすことが増える
□落着きがなく授業に集中できない
□順番が待てない
□自分の思い通りに進まないと乱暴になってしまう
□空気が読めない
□手先が不器用、運動が苦手
□苦手な科目と得意な科目がはっきり分かれる
などが良く聞かれる症状です。
中軽度の発達障害を持つ中学生なら見た目で分からないので
親御さんも中学に通わせて子供の障害に気付くことも多いと言います。
私の息子のように、
重度の場合はこの項目プラス出来ない、自立しない部分が多いので分かり易いのですが、
社会と順応させるために早く周りが気づいてあげて欲しいなと思います。
発達障害を持つ中学生が住みやすい、生きやすい環境を整えてあげることが大人の役割であり、仕事なのです。
もうひとつ加えると・・・
中学生あるいは高校生にもなると自分の立場や将来を確立しようとします。
つまり親から離れようと反抗します。
そういった傾向がみられない、というのも特徴の一つ
という可能性もあるのではないかと思います。
もちろんこれは私の見解ですので、正解というわけではありません。
ただ本当に穏やかな性格で、
表立った反抗期の兆候が見られないという場合ももちろんあるでしょうし
大半はそうかもしれません。
けれども体験から、反抗期が訪れない、というのも
ちょっとしたサインかもしれないこと、
こっそりお伝えしておきたいと思います。
まだまだ他にも細かく探っていくとありますが、
まず、上記の項目に該当する様であれば発達障害の可能性があるかもしれません。
そして、今は支障がなくても高校や社会に出た時に辛い思いをするかもしれません。
障害があってもなくても、
親御さんご自身にとっても、子育ての相談として聞き入れてくれる場所を早めに手配することをおすすめします。
というのも、
親御さんが悩んで苦しんでいると子供はもっと行き詰まってしまいます。
ぜひ、地域の保健士や福祉専門機関に足を運んでほしいと思います。
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中学生の発達障害の接し方や注意点
画像参照:https://www.pakutaso.com/20130547133post-2714.html
「この子ちょっと性格が変わっているから!」
と性格で片付けられてしまうと、
発達障害の中学生はどうなってしまうのでしょうか?
確かに、変わった性格で頑固一徹で落ち着きがない健常の大人はたくさん存在します。
その人たちが全て発達障害だったら、世の中発達障害だらけになりますよね。
発達障害の見極めがとても大変で大切なのですが、
この思春期の時期に何とか観察はしてほしいのです。
○どこまで理解出来るのか?
○ただ、勉強や運動が苦手なだけなのか?
難しい判断だと思います。
でもそこを大人が見極めないと、
友達ができなかったり虐められたりするのかもしれないのです。
昔なら発達障害なんて言われるのは本当に重度の人だけでした。
でも、今は社会問題としてしっかり取り上げられています。
だからこそ良い環境を早いうちから確立しておくほうが
個性をつぶすのではなく、生かすのに良い道だと思うのです。
私見ですが、これまでの体験から
普段何気ない会話の中で、
辻褄が合わなかったりおかしな行動を繰り返したりするのは、
発達障害の可能性が高いと感じています。
これが小学生の間なら経過を観察すれば良いのかもしれませんが、
中学生ともなると、友だちとのコミュニケーションも複雑になっていくなか
相手の言っていることがわからない、自分の言いたいことが伝わらない、
といったシーンが増えてストレスがどんどん増してくる可能性が高いです。
本人が悩み苦しんでいなければ、個性としてとらえても大丈夫かもしれませんが、
そのことでこども自身が悩み苦しんでいるのなら、
適切な環境での育成が必要になってくると思います。
ただでさえ多感な時期である中学生時代。
こどものヘルプサインを見逃さないように
日頃から目を配り、気を配っておくことが大切です。
まとめ
これまでも体験をふまえて年代ごとにまとめている発達障害の記事ですが、
今回は中学生(13歳・14歳・15歳)について書いています。
中学生になると、
学校だけでなく社会との繋がりも少しですが感じることがあると思います。
それは障害があるなしに関係なく大人への階段なのかなと感じます。
また発達障害がある中学生は特に周りに敏感で、
どうして良いか分からなくなりパニックに陥るという場合も出てくるかもしれません。
発達障害の中学生でも、
心や体が健常の中学生と同じように成長している時期だということを頭に置いて、
居心地のよい環境を一緒に作っていきましょう。
そのためにも、自身のお子さんの成長を観察してほしいなと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
少しでもご参考になれば嬉しく思います^^
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