お礼状は、
形を変えても古くから伝わる
ありがとうの気持ちを伝える大事なものです。
そしてお礼状やお返しにはありがとうの気持ちを伝えるとともに、
「この幸せをお裾分けいたします」
という意味もこめられているので、心を込めて書きましょう。
とはいえ、
ふだんメールに慣れている現代の私たちにとって
直筆となると少し敷居が高く感じてしまい
なかなか手が進まないこともままあるかと思います。
というわけで
今回は手紙を書くにあたっての
気になること知りたいことをまとめてご紹介していきます。
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どうぞゆっくりお読みいただいて、心を伝える参考にしていただければ嬉しく思います^^
もくじ
1. 七五三のお返しの手紙はハガキが良いの?封書が良いの?
「手紙・カード・ハガキ」の順にカジュアルと考えて
丁寧さの順番でいえば
一番が手紙、
次がカード、
そして最後がハガキです。
ハガキは封筒に入っていませんから
書いてある内容を他人に見られても
問題がないものに限ります。
カードは封筒に入っていますが
手短な文章ですみますよね。
やはり、2枚程度の便箋を使って書く手紙は
最もあらたまったメッセージということになります。
送る目的、相手によって、上手に使い分けたいものです。
◆手紙で送る場合
さまざまな色や模様の便箋と封筒が出回っていますが、
どんな相手に送っても失礼のないのが
縦書きの白い便箋と、縦長の和封筒です。
品のいい上質の紙でできたものを
ひと組そろえておくと安心ですね。
・模様や色が入って、主張を感じさせるものは親しい相手へ。
・花模様の便箋であれば、季節に応じた花を選びたいものです。
◆カードで送る場合
西欧では、さまざまな場面でカードを送る習慣があります。
最近は日本でもはがき代わりに使われるようです。
用途ごとに多種類のカードが売られていますから
気に入ったものを買い置きしておくと必要に応じて使えます。
◆ハガキで送る場合
郵便局で売られている官製ハガキもありますが
あなたらしいメッセージを伝えるものであれば
和紙のハガキなどを用意したいものです。
あらたまった相手であれば
無地の白いハガキに縦書きで文章をかきましょう。
2.縦書き、横書きのどちらがよい?
横書きはカジュアルなものと心得て
横書きのほうが書きなれているひとも多いでしょうけれど
横書きはカジュアルな手紙のときだけにします。
とくに、
お礼状やお祝い
目上の人に書くあらたまった手紙などは
必ず縦書きにしたいところです。
それに、
もともと日本の言葉は縦書きするように生まれてきた文字です。
縦で書いたほうが美しく見えるようにできているんですよ。
この機会に少し練習してみるのもいいかと思います^^
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3.手紙の要、筆記用具の選び方
ペン選びにも気をつけてください。
ペンは、お手紙にいのちを吹き込む大切な道具です。
◇万年筆
正式な筆記用具といえば万年筆です。
インクの色は黒。
万年筆であれば、ブルーブラックでも失礼にはあたりません。
高級なものでなくてもかまいません、
ひとつ用意してみませんか。
今なら文房具店にいくと千円ぐらいから揃っています。
100円ショップにもありますが
ペン先の質感に自信が持てないため
あまりおすすめしません。
◇水性ボールペン
水性ボールペンの中には
万年筆の質感に劣らないものも出回っています。
正式な手紙に使っても大丈夫です。
ゼブラのサラサというペン(芯径0.7~1ミリのもの)は
文通を趣味とされるかたがよく使われており
書き心地が良くかすれないおすすめの品です。
文房具店でも、100円ショップでもよく見かけます。
◇サインペン、油性ボールペンがNGな理由
こちらは、お手紙に使うのは失礼だといわれています。
私個人からみても、
すぐにかすれたりダマになったりして
せっかくの手紙の雰囲気や質感にとても影響しますので
使わないほうがよろしいかと思います。
◆文字について
これは当然のことではありますが
おじいちゃん、おばあちゃんが読まれる祖父母(ご両親)宛の場合、
太く大きくはっきりした読みやすい字
を書くことも真心のひとつですね。
4.相手別お礼状の例文
文面の書き方、悩まれるかたも多いと思います。
しっかりとした文面にしてしまうと
かしこまって他人行儀になってしまい
相手方に不快感を与えてしまっては本末転倒です。
接点が少ないとはいえ
ご親戚のおじさまなど身内であることには変わりありませんから
あまり固くならず
お子さんたちが喜んだことが伝わるような
明るいお手紙をめざして書いてみてはいかがでしょう。
そして
「ありがとうございます」
の気持ちを伝えられるのが一番だと思います。
◆知人に宛てたお礼状の例文(その1・高額なものを頂いた場合など)
秋風が街を彩った木々の葉を落として、季節はまさに今、
晩秋を迎えようとしております。
○○様には、ご健勝のこととお慶び申し上げます
このたびは、息子(または娘)の七五三に際して、
多大なお祝いを頂戴しまして、心よりお礼申し上げます。
お陰さまで息子のお宮参りもつつがなく済ませることができました。
つきましては、誠にささやかではございますが、内祝いの品と、
お宮参りのおりに撮影した写真をお送りいたします。
かわいらしく着飾った息子の姿をごらん頂ければ幸いと存じます。
時節柄、○○様には、くれぐれもご自愛ください。
はなはだ略儀ながら、書中もちましてお礼申し上げます。
かしこ(女性から送る場合)
◆知人に宛てたお礼状の例文(その2)
秋も深まり肌寒くなってまいりましたが、皆様はお元気でしょうか。
このたびは、○○(息子または娘の名前)にお祝いの心遣いを
ありがとうございました。
家族一同、感謝しております。
おかげさまで七五三のお参りも無事すますことができました。
近々写真ができましたら、ご挨拶に伺いたいと思いますので、
まずは書中にてお礼申し上げます。
平成○年○月○日
○○ ○○
◆親戚に宛てたお礼状の例文
前略、秋も深まり紅葉も色深くなった今日この頃、皆様はお変わりないでしょうか。
このたびは、息子○○(または娘○○)の七五三のお祝いを頂戴しまして、
ありがとうございました。
おかげ様で七五三のお参りもつつがなくすますことができました。
皆様の暖かい見守りのおかげだと感謝しております。
これからは日増しに寒さが厳しくなります。どうかご自愛くださいませ。
まずは書中にてお礼申しあげます。
早々
平成○年○月○日
○○ ○○
◆義理の両親に宛てたお礼状の例文
近頃はめっきり寒くなりましたが、
お父様方にはお元気にされていらっしゃいますでしょうか。
私たちも元気ですからご安心ください。
さて、このたびは息子(または娘)○○の為に七五三のお祝いを頂戴いたしまして、誠にありがとうございます。
家族ともども、感謝の気持ちでいっぱいです。
お陰さまで、お宮参りもつつがなく済ませることができました。
つきましては、お宮参りに撮影した写真と、ささやかな内祝いの品物を
お送りしますので、お納めください。
大きく、たくましく成長した孫の写真を見てやってください。
お父様方には、これからも若輩の私たちに温情賜りますようお願いいたします。
まずは、お礼申し上げます。
かしこ
◆自分の両親に宛てたお礼状の例文
お父さん、お母さん、最近は朝晩すっかり冷え込むようになってきましたが、
元気でお過ごしですか。
昨日、お母さんからの○○の七五三のお祝いが届きました。
本当にどうもありがとう。
今日は、午前中から神社にお参りに行きました。
振袖を着せてやり、お母さんから頂いた髪飾りを付けてやると、
○○はにこにこしながら「お姫様みたい」なんて言ったりして、
それはもう、今までにない喜びようでした。
写真もたくさん撮ったので、出来上がったらそちらにもお送りします。
これからも○○の成長を見守ってください。
冬はこれから本番ですが、くれぐれも体を大事にしてください。
平成○年○月○日
○○ ○○
5.まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は
1.七五三のお返しの手紙はハガキが良いの?封書が良いの?
2.縦書き、横書きのどちらが良い?
3.手紙の要、筆記用具の選び方
4.相手別お礼状の例文集
についてお伝えしました。
主に身内で祝う七五三ですが
ママ友や職場の同僚のあいだでは
メール等かるい感じでやりとりする場合もあるかもしれませんね。
いずれにしても
おめでとう、ありがとうの気持ちが伝われば良いのだと思います^^
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